実際に足を運んでみると、議場には独特な雰囲気があって面白いし、思っていたより日常生活に直結した話題が取りあげられていることにも驚きました。
そこで、議会を傍聴するまでのハウツーや、「こういうとこ、変えてくれればいいのになー」と感じたことなどを書いてみます。
まずは日程の確認から。
議会はいつも開かれているわけではなく、定例会は3・6・9・12月にそれぞれ約一ヶ月間と決められています。また、その期間中であっても、議場で毎日なにかをやっている…というわけでもありません。
さて、初めて傍聴に行くなら、まずは議員から市長＆職員にさまざまな質問がぶつけられる代表質問／個人質問に行ってみるのがいいかと思います。
質問がある数日前に、それぞれの議員が質問する内容がアップされるのでチェックしてみてください。何かひとつくらい、自分の生活に関係があったり、関心の持てる質問があるんじゃないでしょうか。
質疑応答は一人あたり50～60分くらいが目安ですが、お昼休憩や何やらもあって「誰の質問が何時から始まるか」ははっきり決まっていません。お目当ての議員だけ傍聴したいという場合は、遠慮なく議会事務局（ 代表：072-334-1550 ）に電話して進行状況を聞いてみるのがいいかと思います。
→ 議会の日程 - 松原市
では、実際に議場に足を運んでみましょう。
議場があるのは市役所の三階です。建物の南側に傍聴専用の入り口・エレベーターがあるので、（正面からでも行けますが）せっかくなので使ってみましょう。
エレベーターを出ると、すぐに傍聴席の入り口が見えます。右側から入るとエライことになるので気をつけましょう。
あとは用紙に氏名・住所を書いて、席に座るだけ。
飲食禁止、拍手や発言の禁止など、傍聴にあたっては様々なルールがあるので、事前に確認しておきましょう。やたらと野次を飛ばす議員さんもいてますが、くれぐれもマネはしないように。
→ 松原市議会傍聴規則
これまで何度か議会に足を運んできましたが、市長がいきなり逆ギレしたり、お役所独特の言いまわしが妙にツボにはまったり、あからさまなやらせ質問に白けたり…とさまざまな場面に遭遇してきて、実は傍聴って面白いのでは…と感じています。もちろん、腹が立つことも多いですけどね…。
また、わざわざ傍聴席に座ることで、（税金から高い給料が支払われている）議員や市長に対して「市民から仕事っぷりをチェックされている」と意識させる、という効果もあるんじゃないかなと思います。
実のところ、会期中は市役所一階ロビーのテレビでも議会の生中継が放送されているんですが、そういった点でも傍聴人は多い方がいいですし、映像や会議録からは読み取れない機微もありますから。
ともあれ、莫大なコストが税金から支出され、生活に関わりのある議論が交わされている「議会という場」を、自分とは関係がないところだと思い込んでしまうのは実にもったいない話ではないでしょうか。
松原市にいろいろひどい目に遭わされている身としては、無関心になったら負け、相手の思う壺くらいの気持ちでいます…。
最後に、これからの松原市議会に期待したい部分としては…
・土日・夜間議会の開催といった、傍聴のハードルを下げるための試み
・アップが遅い、画像が粗い、対応ブラウザが限られている、といった問題がある議会中継システムの改善
・自宅のパソコンやスマホでも見られる、インターネットをつかった議会の生中継
・（本会議より突っ込んだやり取りが行われる）委員会で質問される内容の事前公開、動画配信
といった議会改革が進めば、政治を身近に感じられるようになる人が少しずつでも増えていくのでは…と思うのですが、どうでしょうかねえ。
◆参考リンク
過去に行われた議会のアレコレをチェックする方法についても記しておきます。
→ 松原市議会 議会だより
質疑応答がダイジェストで掲載されているので、まず最初にチェックするならコレですね。興味のある話題が出てきたら、会議録や議会中継でくわしく掘り下げていくと良いでしょう。
→ 松原市議会 会議録の検索と閲覧
いろんな条件を設定して検索したりもできるので、関心のある単語を入力して調べてみましょう。ちなみに、会議録を収録した冊子は松原図書館や市役所一階の情報コーナーにも置いてあります。データがアップされるのは約3ヶ月後。
→ 松原市議会 議会中継（録画配信）
いろいろ問題はありますが、傍聴に行くという手段以外でいちばん早く議会の様子をチェックできます。データがアップされるのは一週間～10日後。
死ぬまでに一度くらい傍聴しなければなりませんね～冥土の土産話になるかも。
返信削除