2014年2月27日木曜日

バラとプロレス~イベントを私物化する市長!

松原市役所の広場で毎年5月に行なわれている「松原市民バラフェスティバル」。

「満開のバラの花と庁舎を市民の皆さんをはじめ多くの人に親しんでいただこう」というコンセプトのこのイベントに、思わぬ異変が起こったのは2011年のこと。

広場にリングを設置して、プロレス大会をやるようになったんです…。




報道提供資料でも、まさかのプロレス推し…)

なんでこんなことに…と思って調べてみると、こんなブログ記事が出てきたり、市長のホームページに「趣味 プロレス観戦」という文字を見つけたり…。

僕もプロレスは嫌いじゃありませんけど、「バラ」と「プロレス」はどう考えても合いません。いくら好きでもそれくらいの分別は持つべきで、こういうのを公私混同というんじゃないでしょうか。



でも、この情報だけで「市長が好きだからプロレスがねじこまれた」と断言するのはフェアじゃないと思いまして、さらに突っ込んで調べてみると面白いことが分かりました。
バラフェスに2011年から毎年参加しているボランティア・チャリティプロレス団体「ジャパンプロレス2000」代表の守屋博昭さんって、実は松原徳州会病院の職員さんでもあるんですよね。以下リンク先ページ下方にイベントのレポートが載っていたので、一部を引用します。

徳洲新聞ニュースダイジェスト(徳洲新聞2011年(平成23年)6/27)

フェスティバルに参戦するきっかけは、阪南大学の学園祭で行われた試合。いつものように会場に募金箱を設置し、集まったお金を松原がんばる市民応援基金に寄付したところ、松原市の澤井宏文市長から「参加できないか」と誘っていただいたのです。
(中略)
澤井市長がオープニングの挨拶を務め、引き続きジャパンプロレス2000を紹介。市長は、試合のタイトルマッチ宣言も行ってくれました

*強調は筆者

…思いっっきりねじこんでました…公私混同でした…。

さらにこの問題、実は2011年6月総務財政委員会でも(予算のことを皮切りに)取り上げられておりまして、議事録にはまるで職員が市長をかばうような発言も…。

松原市議会議事録の検索と閲覧
(キーワード「プロレス」で検索すると一連の質疑応答が出てきます)

文化情報振興事業団におきましては、例年行っているバラフェスティバルでございますので、毎年“プラン・ドゥ・シー”という感じで、反省会みたいな形であると思います。その中で、いかにお客さんに来ていただき、喜んでいただくかというような提案も常々、同事業団も行っております。

そういった中で、今回、同事業団のほうにもいろいろな接触があった中で、プロレスという提案が出てきたというように認識しております。

文化情報振興事業団はバラフェスティバルの運営を市から委託されている法人なんですが、「いろいろな接触」のなかに市長からのプッシュが含まれていた、ということでしょうか。いずれにしても、徳州新聞を読んだあとでは白々しさしか感じません。



結局のところ、「松原市民バラフェスティバル」は市長の趣味(プロレス好き)と実益(徳州会との繋がり強化)を満たすためのイベントに成り下がってしまったようです。「満開のバラ」も、「それに親しむ市民」も、市長の頭の中ではきっと二の次で、そう考えてなきゃこんなマネできないと思うんですよね。

ところで、こんな松原市でも「市民から信頼され」「疑惑や不信を招くような行為を防止」するために、職員(もちろん市長を含む)が守るべき倫理原則というものが定められています。その中には、

市民全体の奉仕者であることを自覚し、常に公正に職務を遂行していきます

自らの職務や地位を私的利益のために用いません

という項目もあるんですが、この件はどう解釈すればいいんでしょうか…そして、周りに誰も止める人はいなかったんでしょうか…。

1 件のコメント :

  1. 誰にも止めることはできません。
    職員がいちばんよくわかっていると思います。

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