2014年5月6日火曜日

一年近く閉められたままのプラネタリウム、今後は?

松原図書館の2階にあるプラネタリウムが2013年6月から投影を休止して、もう一年近くが経とうとしています。松原市は「機器の故障」や「屋上防水加工修理」を理由にしてきましたが、実のところもう再開するつもりはない様子…。

「市民が天体に親しみ、知識と情操を深める場」と条例にあるプラネタリウムが、こんなに教育上よろしくないやり方で閉められてしまうのは許せません。個人的に続けていた調査の結果をここで明らかにしたいと思います。



■2012年(平成24年)

9月ごろ? 松原図書館2階(プラネタリウム+集会室部分)の空調機器が壊れてしまう
>>>冬場は上着を着たまま見てもらう、ブランケットを配るといった対応でしのいだ様子

■2013年(平成25年)

1月(ホームページにて公開) 25年度の当初予算(→ pdfファイル 29ページ参照)に「松原図書館空調機器整備事業」として8,995,000円が要求されるも、計上されず
>>>現場としては、空調を修理すべしという意思があったことが分かります

5月1日(発行) かわちもめん(図書館報)5,6月号(→ pdfファイル)に「プラネタリウム空調機故障のため 6月から10月の投影は中止させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます」との案内が掲載される
>>>夏場は室温が40度近くまで上がってしまうため、投影を休止するしかなかったとのこと

5月15日 「松原市図書館適正配置等検討委員会」より、プラネタリウムについては「廃止を含めて検討」との答申(→ LINK)が松原市に提出される
>>>分館の今後にも関わるこの「答申」についてはこんな疑惑があります

9,10月ごろ? 休止の案内が「プラネタリウムは機器故障のため、6月から投影を休止しております。11月からは、再開の予定でしたが、屋上防水加工修理のため、引き続き休止させていただきます。ご迷惑をおかけしますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます」に変更される
>>>台風の影響で雨漏りが発生し、工事が行われたのは確かなようです。ただ、10月下旬に問い合わせると「いつ再開できるかは分からない」「工事が終わったら再開できるともはっきり言えない」との返答。このあたりから事態が怪しくなってきます。

12月中旬 問い合わせで工事の完了が確認されたものの、プラネタリウムは休止されたまま
>>>一年前の冬と同じ状況なので再開しない理由はないはずですが、いろいろと理由をつけてはぐらかされました…。

■2014年(平成26年)

2月(ホームページにて公開) 26年度の当初予算(→ pdfファイル 29ページ参照)に「松原図書館2階集会室を、自習室及び閲覧コーナーとして整備することに伴い、空調機器を入れ替える」として2,363,000円が要求される。
>>>集会室の部分のみ空調を整備するつもりのようです

4月1日(発行) 広報まつばら4月号(→ LINK)に「関連設備の不具合のため、プラネタリウム館の運営を現在休止しております。ご迷惑をおかけしますが、ご理解くださいますようお願い申し上げます。」との案内が掲載される。


松原図書館の前にある掲示板の様子(4月16日撮影)

…以上がこれまでの流れです。

個人的に問題だと感じるのは、

・途中から「空調」という単語が消え、「投影機器」が壊れてしまったと誤解されても仕方がない表現をわざわざしていること
・いったんは「再開の予定」としながら、なしくずし的に休止を続けて現在に至っていること

の二点ですね。

前者については、2013年10,11月ごろに団体向けの投影が行われていたという情報を確認しています。つまり、投影機器は壊れておらず、ある時期までは再開する予定が実際にあって、事前に予約を受け付けていたということです。
後者については、論外なので何も言うことはありません。

いずれにせよ、市民に対して十分な説明をしてきたとは到底思えませんし、どこかのタイミングで「このまま閉めたままにしておけ」という指示があったのは間違いなさそうです。



ところで、この「プラネタリウム休止問題」については、個人的に何度も電話で問い合わせをしたり、市役所に出向いて抗議をしたりもしてきました。

再開したら、子どもと一緒に行きたいなと考えていたからです。

今年(2014年)の3月4日、松原市にこんなメールを送りました。

プラネタリウムが閉められたままになっている件ですが、そろそろ空調の故障を理由に出来ない時季が近づいております。その後の進展はいかがでしょうか?

ところが一向に返事がなく、催促のメールを入れてようやっと返事が来たのが4月15日(他にも何項目か質問をしたので多少は時間がかかるのは理解しますが、それにしても…)。

プラネタリウム館につきましては、休止することと決定しました。施設設備の故障の状況や、市民ニーズに対応できていないコンテンツの現状、利用者数の減少などの理由によるものです。今後、答申を踏まえ、図書館全体の中でプラネタリウム館の運営を考えていきます。

一見もっともらしいことを書いていますが、騙されてはいけません

松原市の統計ページに「プラネタリウム利用状況」という項目があります。

統計データ - 松原市



個人向け一般投影の合計をみると、一番多かった平成4年が6,6667人で、平成24年が2,021人ですから、大幅に減っているように見えます…が、「投影回数」の項をみてみると、平成18年を境に「週5回」ペースだった投影が「週1回」ペースに変わっているのが分かります。利用者数が減っているのは当たり前ですね。
逆に、じわじわ減っていた利用者数も平成18年以降は安定していますし、「投影一回当たりの人数」をみると微増していて全盛期と同じくらいの水準になっています。
これは、「コンテンツが古くても一定のニーズがあり、利用者数も減少していない」と言ってもいいんじゃないでしょうか。むしろ、この15年間で総人口が約1万人も減っている(→ 当ブログの記事)松原市の現状をふまえると、なかなか健闘しているなと感じるくらいです。



例えば、投影機器が故障した、修理に莫大なお金がかかる…といった事情であれば、プラネタリウムの休館や廃止もやむをえない…と個人的には考えています。そこまで多くを求めるつもりはありません。
ただ、現状はそこまで致命的な状態ではないですし、一定のニーズもあるわけです。
にも関らず、情報を十分オープンにしないで、恣意的に市民の財産であるプラネタリウムを眠らせておくのは問題があるのではないでしょうか。

また、答申には「近隣自治体の施設の利用が可能である」とありましたが…例えば、夫婦と小学生の子どもの3人で大阪市立科学館のプラネタリウムに行こうもんなら、電車賃と観覧料で4000円くらいかかってしまうわけです。
だいたい、近隣に同じ施設があるから…なんてことを言い出したら、保健所、税務署、市民病院なんてなくて当然、市民プールや図書館の分館なんかも潰してしまえという話になりませんかね…。誰がそんな街に住みたいと思うでしょうか



松原図書館のプラネタリウムには30年以上の歴史があります。
たとえ小さくても、古くても、たくさんの市民の思い出がつまっている場所のはずです。


松原市に対しては、プラネタリウムのある街を誇らしく思っている人たち、そして何より子どもに対して恥ずかしくない物事の進め方をしてほしいなと願うばかりです。



◆参考リンク

明日の松原市民図書館を考える会

7つの分館を守り、市民の力で、より良い松原市民図書館を目指すための会のブログで、プラネタリウムを含む図書館の問題をいろいろ取り上げています(僕も会員のひとりです)。現在、「プラネタリウムは廃止せず、必要な改修を行い、投影を続けてください」という項目を含む「松原市民図書館の充実を求める要請署名」にも取り組んでいます。

プラネタリウムはもぅ再開されないのか?|松原市子どもの未来を考える会のブログ

再開を楽しみにしていたのに裏切られてしまった市民の声が寄せられています。

1 件のコメント :

  1. 投影再開を 待ち続けている 一家です。 子どもの頃、こちらがきっかけで 星が大好きになりました。楽しい思い出いっぱいのわが町プラネタリウム。わが子と 昨夏より 今か今かと待ち望んでおります。子どもが たびたび張り紙を見ては がっかり。冬休みに見れる約束やったんちゃうん?! 子どもにも わかるように 説明してほしいです。  

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