2014年8月23日土曜日

自民党議員のおかしな政務調査費を暴く!

検索などで辿りついた方は、先にこの記事を読んでおいていただけると有難いです。

松原市議会議員の政務調査費は問題だらけ!

さて、平成25年3月までに428,135円もの政務調査費をこっそり返還していた自民党の議員さんたち、そのおかしな使い道と、いまだに返還されていない不適切な支出について書いていきます。



*証拠となる書類については、後日まとめてスキャンして掲載いたします

紀田崇(たかし)議員は会派では一番下っ端の一期目で、24年度の経理責任者という立場なんですが、なかなか堂々としたお金の使いっぷりを見せてくれています。

この人は19人いる議員のなかでも一番多く本を購入していたのですが、添付されている領収書では本のタイトルがぜんぜん分かりません。
しかし、一部のレシートにISBN/JANコードという本が特定できる数字が残されていたので、それを調べてみると…



文芸書「坂木司/和菓子のアン」
文芸書「村上春樹/1Q84 a novel BOOK1後編」
パズル雑誌「お絵かきメイト mini 2013年04月号」
ムック本「初めてのたまごクラブ 2013年春号 妊娠がわかったら最初に読む本」

といったタイトルが判明しました。ちなみに、この頃ホントに奥さんの妊娠がわかったらしいという情報も入ってきております。引くわー
結果、4万円以上の資料購入費が返還されましたが、他にどんな本を買っていたのかは謎のままです…。

また、とある日に1日4度もタクシーに乗って合計10,800円も使う、なんてことをしていたのですが、この日の議員のFacebookを確認すると…





公私混同がひどいですね。他にも、「クリーニング液」「祝儀袋」といった私物の購入、明らかに自民党の党員としての活動に使った駐車場代、交通費も返還させることが出来ました。

また、平成23年分の返還として、自民党大阪府連の会議費5,000円に懇親会の会費3,000円、党員バッジ代(!)800円、ガソリンのプリペイドカード5,000円分、年賀状300枚で15,000円、というのも出てきました…。このあたり、自民党大阪府連さんの意見も伺いたいところです。



つづいて橋本邦寿(くにひさ)議員ですが、僕が一番ひどいと思ったのはコレ。



これ、「市民の意見を聴く公聴会会場費」なんてことを書いてますが、自身のホームページに同じ日、同じ会場で「後援会の新年互礼会」をやったってハッキリ書いているんです。

「橋本くにひさ後援会 新年互礼会盛大に発会!」(平成25年1月)

また、この会は3,000円の会費を取っていたので、参加者280人のうち招待がいくらかあったとしても70万円ほどの収入があったはず。その一方で、会場費を税金から出してるんだから、悪質にも程がありますね。マジメに会費払った人は怒ってもいいレベルです。
…が、この指摘にたいして驚きの監査結果が出ました。

関係者等からの調査報告により、当日会場において広く住民に、松原市の重点施策等の市政報告や意見や要望を聴くことを行った。そのため、政務調査費の使途基準の広聴費に該当し、使途制限に値しない。

この理屈が通るなら、後援会のバスツアーのチャーター代なんかにも政務調査費が使えそうですね!

一方、そんな橋本議員でも自主返還したお金がありまして、こちらの二件です。

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【左】霊友会の機関誌購読料12,000円ですか…。公明党の議員ですら(宗教法人の機関紙である)聖教新聞を政務調査費で取っていないのに、なかなか大胆ですねえ。
ただ、くわしく調べてみると、霊友会が発行している月刊の機関誌「あした21」「明法」はどちらも定価80円で、どうも計算が合いません。購読料じゃないってことは、これ宗教法人の会費ですよね…と監査で指摘させていただきました。どう考えてもアウトです。
【右】会派使用のインスタントコーヒー他で14,080円って、どんだけ飲むねん…って話ですね。これ、お店の性質と時期から考えてお歳暮じゃないですか?

また、平成23年分の返還として、新国土研究会(竹本直一の政治団体)の出版記念パーティー会費10,000円、日本会議の懇親会費3,000円、ガソリンスタンドでの車のパンク修理代1050円なんてのも出てきました…。パンクくらい自分のお金で修理しましょうよ…情けない



そして、会派の幹事長である池内秀仁(ひでひと)議員です。監査では、前年度分の高速代、ガソリン代、タクシー代について指摘し、これは残念ながら問題ないとされてしまったのですが…
池内議員を筆頭に、自民党の議員さんはこういった交通費の支出がめちゃくちゃ多くて、あからさまに他市の自民党員の「選挙応援」に行ったとしか考えられないものまで混ざってるんですよね。監査では指摘しきれなかったのですが、その一端を晒しておきます。

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自分の懐が痛まないからって高速道路に乗りすぎじゃないですか?ガソリン代を一部だけ振込みにしてますけど、タイヤ代とか車検代とか混ざってないですか?何回も堺のトレセンに行ってるの、サッカーやってる息子さんの送迎じゃないですか?

一方、自主返還されたものとして、実践倫理宏正会の会費2,400円、平成23年分の返還として、ガソリンのプリペイドカード7,500円分、灯油代1,546円分というのが出てきました…。この人たちが「倫理」だなんて、冗談にもほどがあります



ここまでで十二分にげんなりしますが、ラスボス、最古参の篠本修(おさむ)議員の自主返還分はホントにすごいですよ。

まず、調査旅費としてこんな書類が出てきました。絶句



こんな住所も連絡先も載ってない、収入印紙すら貼ってない「私設グループ」の領収書を堂々と出してくるなんて、どういう神経をしてるんでしょうか…。あと、62,000円のうち50,000円だけしか請求していないのは、少しはやましい気持ちがあったのかな…いや、ないない

そして、支出のかなりの部分を占めていたのが、ボランティア(と称する)活動に関わるお金。
大きく分けて、居酒屋などでの飲食代(総額125,020円!)と備品・消耗品に分かれるのですが、これって公職選挙法の「寄附の禁止」に思いっきり引っかかるんじゃないでしょうか。
しかも、監査請求のあとで判明したんですが、このボランティア活動って後援会と一体化していたみたいで、もう開いた口がふさがりません…。

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気を取り直して飲食代からチェックしてみると、幼稚園・保育園の収穫体験のボランティア食事代、というのはまだ分かるんです…ダメだけど。
「地域ボランティア啓発 勧誘参加者食費」で串カツ屋の25,000円の領収書とか、「街路樹セン定カタツケ食費」でこれまた串カツ屋の40,000円の領収書って、政務調査費を自分のお小遣いと勘違いしているとしか思えません。もとは税金ですよ、税金。

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備品・消耗品としては、この街路樹剪定に絡んで(?)29,800円もする剪定機を買ったり、肥料なんかをいろいろ買っていたようです。ボランティアに参加されていた方たちも、まさか自分たちの税金がこんなところで使われようとしていたとは想像していなかったでしょうね…。

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また、平成23年分の返還として、「人件費」と称したステーキレストランでの飲食費30,410円、年賀状150枚で7,500円、というのも出てきました…。さかのぼると、もっととんでもないものが出てきそう。



最後に、会派の共通経費について。

監査を受けてすんなり返還された例としては、なんの脈略もなく提出されていた徳島・鳴門のタクシー会社の領収書7,780円があります。宛名は空白なんですが、無言で返されても気味が悪いですね…。



しかし、一番気になったのは3月17~18日に東京へ会派視察に行った際の4人分の交通費・宿泊費209,280円です。
この2013年3月17日というのは、東京・グランドプリンスホテル新高輪で「第80回自由民主党大会」が行なわれていた日で、橋本議員のFBでも出席していたことが確認できます。これってどう考えても、自民党の党員としての活動ですよね…。




この指摘についても、驚きの監査結果で問題ないとされまして…

松原市のセーフコミュニティーの取り組みとなっている住民との協働のまちづくりの視察のため、住民との協働のまちづくりの先進的な事例として、東京都墨田区を視察した調査旅費であった。視察した日に党大会に出席していたとしても、使途制限には該当しない。

うーん、本当に視察したかどうかまでは確認してないんですが、これだとわざわざ宿泊する理由はないはずですよね。

こんな調子で、「領収書の発行元に宛名の指定を誤った」なんて言い訳で政治団体「自由民主党松原市支部」と会派「松原市議会自由民主党議員団」を意図的にごっちゃにしてる節が多々ありまして、当然、前者の政党活動に政務調査費を使うのはアウトなので、ハッキリ区切りをしてほしいなーと思います。



ちなみに、大阪府選挙管理委員会の告示(平成26年7月4日)によると、政治団体「自由民主党松原市支部」は平成24年分の収支報告書をちゃんと提出していなかった咎により、「政治活動(選挙運動を含む。)のために寄附を受け、又は支出をすることができない団体となった」らしいですよ。

大阪府選挙管理委員会告示第102号(pdf)

最低限の仕事すら出来ない連中だというのが、このことからもハッキリ分かります。
支持者のみなさんにおかれましては、この辺をはっきり追求しておかないと、あとで恥をかくことになるんじゃないでしょうかね。

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